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このページをご覧になっているあなたは、現在アメリカにお住まいで、大学進学予定のお子様をお持ちで、高すぎるアメリカの大学の学費に、何らかの不安や悩みを抱えておられているのではないでしょうか? アメリカの私立大学は、学費4万ドル、5万ドルが当たり前の時代になりました。州立大学でさえ、州内の生徒でも1万数千ドルはかかります。4年かけての合計金額は、6万ドル〜20万ドルもかかる時代になってしまったのです。お子様を2人以上お持ちのご家庭は、さらにその数倍の金額になります。 しかも、学費は年率4%-7%の勢いで上昇を続けています。 そんな状況の中で、多くの家庭が望んでいる解決策の一つが、"Financial Aid"です。あなたのお子様が、永住権、もしくは市民権を持っている場合、アメリカにある数多くの、Financial Aid制度を利用することができます。 ところがこのFinancial Aid、世間には、根拠のない誤解も数多く出回っています。 実は、 Financial Aidの支給には、ある一定の法則があり、計算式があります。あなたがこの法則を知り、有効に活用すれば、他の学生よりも圧倒的に有利な立場に立つことができ、場合によっては数千、数万ドル単位の奨学金を得ることも不可能ではありません。 しかし、そこまでの結果を得るには、まずあなたが現在持っている、誤解を全て解く必要があります。正しい知識を身につけ、この制度がどのようになっているのか、裏のしくみを理解することが、より多くのFinancial Aidをもらうための第一歩となるのです。 この機会に正しい知識を身につけ、周りの人に差をつけてください。
誤解その1: 「成績が良くなければFinancial Aidはもらえない」 多くの人が、「ウチの子は成績が良くないからFinancial Aidはもらえない」と考えています。これは、根も葉もないウワサに過ぎません。 まず、Financial Aidには、2つのタイプがあることを覚えてください。 タイプ1・Merit-based Aid : 学生の能力(メリット)にもとづいてもらえるお金 Financial Aidは、このメリットベースとニードベースの2種類に分かれます。 そして、多くの人が気づいていない事実として、ニードベースのお金の方が、メリットベースのお金よりも、圧倒的に支給額が多いということがあります。 さて、ここで一例をあげてみましょう。 もし、あなたの周りで、 「ウチの子の成績が優秀だったから、ハーバード大学から、学費を全額免除になった」 と言っている人がいるとすれば、それは残念ながらウソです。 ハーバード大学に入ったこと自体はほめられても良いかもしれません。また、「学費全額免除になった」ということも起こりえます。 しかし、「学費全額免除になった」つまり、「Financial Aidが支給された」理由は、 「成績が優秀だったから」ではなく、 その家庭の「支払い能力が低かったから」、 に過ぎないのです。 以下のリンクをぜひご覧になってください。 http://www.fao.fas.harvard.edu/ このページの右側に、以下のような記述があります。 "The Harvard Financial Aid Office works with each family to ensure access to the Harvard education students have worked so hard to secure. Applying for financial aid does not jeopardize a student's chance for admission. Indeed, the Admissions Committee may respond favorably to evidence that a candidate has overcome significant obstacles, financial or otherwise. All of Harvard's financial aid is awarded on the basis of demonstrated financial need - there are no academic, athletic or merit-based awards. Harvard meets the full need of every student, including international students, for all four years." 赤字の部分は、「全てのハーバード大のFinancial Aidは、家庭によって示された財政的必要額(ニード)によって決まる - 学業、スポーツ、もしくはMerit-basedの報奨金はない」と述べられています。 あなたがどんなに優秀で、ハーバード大出願者のトップ数パーセントに入っていたとしても、そのことが理由で、奨学金が支給されることはないのです。 ハーバード大は、全てのFinancial AidがNeed-basedで決められることがわかりました。 一般的に、トップ校ほど、Need-based Aidが多く、名前の知られていない大学ほど、メリットベースのAidを一部支給することで、優秀な学生を採用しようとします。 しかし、多くの大学の公開情報をご覧になってみればわかりますが、Merit-based Aidよりも、Need-based Aidの方がはるかに比率は大きいのが実態です。 これは、一般的に、大学側にとって、超優秀な一部の学生を優遇することよりも、合格した学生を一人でも多く逃さないことの方が重要であることを示しています。 また、Merit-based Aidの支給額は、学生の「能力」に対して支給されるものであるため、支給額の決定方法・計算が難しいという事情もあります。 ・Need-based Aidの方が、Merit-based Aidよりも多く、 以上の理由から、 あなたは、Need-based Aidを狙うべきなのです。
誤解その2:「ウチは高収入だからFinancial Aidはもらえない」 さて、Need-based Aidに照準を合わせるべきだという話をしました。
これだけ聞いてみると、なんだか当たり前のようですが、よく考えてみてください。「高収入」とは一体いくらのことを言うのでしょうか?「金持ち」「貧乏」とは、どのくらいの収入レベルのことを言うのでしょうか? ある収入を高いと見るか、低いと見るか、これは人によって異なります。ある人は、"$80,000"を高所得と言うでしょうし、またある人は、"$100,000"でも低所得と考えているかもしれません。 収入が低くとも、貯金残高が多ければ、「金持ち」と見られるかもしれませんし、それでもやはり「貧乏」だろうと見られるかもしれません。 大学のFAO(Financial Aidの支給額を決める事務所)に、そうしたバラバラの価値観を持った人が集まって、支給額を決めていたら、大混乱になるはずです。 「この生徒は貧乏だからたくさんあげよう」とか、「この生徒は金持ちだから少しにしよう」と各事務員がそれぞれの主観で言い合いながら、支給額を決めていたら、学生にとって公平ではなくなってしまいます。 実は、この公平性を実現するために、大学では、一定のルール・基準を使っています。 そう、支給額の決定の背後には、実は決められた計算式があるのです。 計算式には、主に2通りあります。 一般的に使われる式(連邦政府基準): Federal Formula
たとえば、Federal Formulaでは、Tax Return(税申告書)に記載されている家族控除(Exemption)の人数、収入(Adjusted Gross Income)、銀行口座の残高などの要素が考慮されます。 Institutional Formulaでは、さらに細かく、持ち家の資産価値、生命保険キャッシュ残高、ローン残高、自営業であればビジネスの資産価値などが聞かれます。 こうして、これらの計算式を元に、算出されるのが、Family Contribution(以下FC)という値です。FCは、その家庭の支払能力を数値化したものです。 ある家庭の収入や資産の情報を、計算式に入れたとします。その結果、その家庭では、 FC=$5,000 になったとしましょう。これは、何を意味するかというと、 その家庭は、$5,000の支払い能力を持っている ということなのです。さらに言い換えると、 「あなたの家庭は、今持っている収入・資産の額から考えると、$5,000は最低でも払えるはずです。最低でもあなたの家庭から学費のために$5,000は払ってください」 と、連邦政府や大学から判断されているということなのです。 この、FCという値が、「この家族は貧乏か、金持ちか」というあいまいな問いに、ハッキリとした数字としての答えを与えているのです。 一般的には、 FCが、少ない家庭: ニードベースのお金をもらいやすい ということが言えます。 ガイダンスカウンセラーを含む多くの人は、FCという用語や、この計算式の存在すらを知りません。その結果、多くの家庭が「ウチは年収が高いからFinancial Aidは無理だ・・・」とあきらめる結果となっているのです。 Financial Aidをもらえるかどうかは、全てFCの数値にかかっています。「収入が高いから」と嘆くのではなく、FCを実際に計算してみることによって、その可能性を判断してください。
誤解その3:「持ち家があるから、ウチはFinancial Aidがもらえない」 あなたが、持ち家を持っていても、Financial Aidをもらえる可能性は十分にあります。 すでに誤解その2で説明したとおり、あなたがニードベースのお金をもらえるかどうかは、全てあなたのFCの数値にかかっています。 しかも、Federal Formulaでは、持ち家の価値は計算の際に使用されません。 つまり、1000万ドルの豪邸を持ち、高級車を10台持っていたとしても、収入が低ければ、計算上FCは低くなり、「貧乏な家庭」とみなされるということなのです(実際には、そのような家庭はまれでしょう)。 一方、私立大学がよく使用する、Institutional Formulaでは、家の資産価値を要求されます。しかし、家を持っているか、持っていないかという単純な質問ではなく、その家の価値がいくらで、残りのローンはいくらか、購入年、購入金額はいくらか、といった数値まで考慮されるのです。
誤解その4:「私立大学は高いから、ウチの子は州立に行かせる」 これも、よく聞く話ですね。正直言いますと、この親の一言で選択肢が少なくなった子供は、大変かわいそうです。 州立大学より安く、私立大学に入れるケースは、実は多いのです。 ここで、少し専門的な話をしましょう。支給額の計算方法です。 大学の学費のことを、英語では一般的にCOA(Cost Of Attendance)といいます。これは、授業料、教材費、寮費、交通費等全てを含めた学費のことです。 一般的に、以下の式が成り立ちます。 Need = COA - FC この式は、重要です。 あなたの志望大学のCOAが、$40,000だったとしましょう。 FCが、$10,000ですから、あなたは学費に対して最低$10,000払える、と認定されたことになります。そうすると、COAの$40,000のうち、 ・$10,000は、支払える
と認められたことになります。 この、払えない残りの額($30,000)のことをNeed(財政的必要額)と言います。 あなたは、現在の財務状況では、この$30,000を支払うことはできないので、大学側は、このニードを満たすために、Financial Aidを支給します。これが、ニードベースと呼ばれるゆえんです。 さて、大学の中には、このニードを100%満たす(支給する)大学があります(ちなみに、先述のハーバードは、100%、家庭のニードを満たします)。 なぜ、このようなことがおきるのでしょうか?それは、大学の中には、お金をたくさん持っている大学と、そうでない大学があるからです。お金をたくさん持っている大学というのは、たいていの場合、優秀な卒業生がいて、卒業生から大量のお金を寄付されています。 寄付によって、お金をたくさん持っている学校は、その分だけ多くのお金を学生に与えることができます。 州立大学は、一般的に私立大学よりもお金を持っていないので、ある私立大学に行く方が、ある州立大学に行くよりも安くつく、ということが起きるのです。 大学選択の際は、見た目の金額だけではなく、どの大学がどの程度のFinancial Aidを支給するかを事前に調査し、念頭に入れてください。 さて、以上に見てきました通り、多くの人が抱いている誤解が、いかに根拠のないものか、おわかりいただけたと思います。しかし、これだけの知識で対策を立てようと思っても、十分とはいえないでしょう。 Financial Aidの裏側には、支給額決定の「しくみ」が存在します。この「しくみ」を理解し、合法的かつ倫理的に対処することで、より多くのFinancial Aidを受け取ることができるのです。 そこで、実際にFinancial Aid最大化へ、アクションを起こしたいところですが、あなたのお子様の年次によって、できること・できないことは異なってきます。 あなたのお子様は、現在ハイスクールのシニア、ジュニアですか?それともまだ10年生以下でしょうか? ハイスクール年次ごとの学費対策法を、ご覧になってください。
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